COLUMN コラム

「意識の意識化」をテーマとして発信する理由

落合文四郎
Alue co.jp CEO
2020.12.03

「意識の意識化」をテーマとしていくつかの投稿をしてきており、これからも発信していきたいと思っていますが、序章の締めくくりとして、どんなきっかけで、どんな目的で、誰に対して発信していきたいと思ってるかを共有させてください。

Blogを始めようと思ったのきっかけは色々あるのですが、一番のきっかけになっているのは、この1年間探求してきたテーマについて、多くの人と共有したい、一緒に探求していきたい、一緒に広めていきたいと考えたことです。

3人で合計1000時間以上の探求の旅

2003年にアルー株式会社を起業してから17年は、社会人向け教育を手がけていますが、ビジネスを立ち上げていくことに向き合った期間であると共に、教育そのものについて、かなり探究・探索してきた17年間でもあります。

その中でもここ最近1年間、集中的に研究してきた内容があります。それは、アルーの中村俊介さんと、経営コンサルタントの平野貴大さんの3人で、週に2日、1回3時間ぐらい探求し続けるということを、1年間やり続けてきました。3人で対話・ディスカッションをする時間だけでも900時間、各自の探求時間を含めれば1000時間は超えます。

実は、中村俊介さんも平野貴大さんも、大学時代のテニスサークルの仲間です。中村俊介さんは、その縁もあって2006年からアルーに参画頂いて、一緒に仕事をしています。

平野さんは、プライベートでは色々なつながりがあった一方、仕事上で一緒になることはなかったのですが、丁度1年前に突然アルーのオフィスに遊びに来てくれて、近況を報告しあっている中で、「意識とエネルギー」というテーマがお互いの関心事として共鳴することを感じ、それでは一緒に勉強会をやってみようかということになったという経緯になります。

このあたりのきっかけや経緯自体も、これから発信していく内容の極めていい事例になっているので、また別の記事にてご紹介したいと思っています。

週に2日、1日3時間くらいのペースでやっていこうという話になったとき、経営者としての自分の時間の使い方として正しいという直感を最初から持っていました。「これは本質であり、形になれば、必ずや多くの人の役に立てる」という直感です。

その直感は正しかったと今でも確信しています。もちろん、このNOTEをきっかけとして、発信する内容が多くの人のお役にたつことができれば、本当の確信になることでしょう。

少し脱線しましたが、この3人で、かなり思い入れを持って、これからご紹介するテーマに対する探求を深めてきて、「これは多くの人の役に立てるな」とか、「こういったものがより多くの人に届けられるといいな」という思いを持つようになりました。

探求テーマは「意識の意識化」

そのテーマというのは一体何かというと、一言で言えば、「意識を意識化する」ということ。平たく言えば「意識のマネジメント」という言い方もできるかと思います。

どんな分野でも、「決断をして、行動をして、結果が出る」という側面をもっています。ビジネス、スポーツ、学問、ほとんど全ての分野において同じことがいます。そして、その一番その大元になってるのは、「意識」なのではなかろうかといったところが、発想の原点です。

新入社員であっても、管理職であっても、経営者であっても、
銀行の人も、商社の人も、メーカーの人も、
営業職の人も、開発職の人も、ものづくり職の人も、
会社員の人も、起業家の人も、NPOの人も、学生の人も、
自分の意識というものを起点として、それがいろいろな考えとか行動になって、結果をもたらす。その人が自分で得たい良い結果とか、実現したい人生のストーリーを得る場合もあれば、得られない場合もあったりする。

すなわち一番の根源的なものは、やはり「意識」にあるなと。

こういうふうに思っていて、その意識を意識化して、自分にとって本当にありたい姿とか、ありたいよう生きていくために、自分の意識をマネジメントするっていうところに行き着いて、「どうやったらその意識の意識化、意識のマネジメントができるのだろうか」というところを探求してきた1年間になります。

ただ、このように「意識の意識化」と言うとかなり哲学的な、難しい話のように聞こえるかもしれないですが、そういう難しい面ももちろんゼロではない反面で、実際のビジネスや生活の中で、日々向き合っている問題とか課題とか、成し遂げたいことに対して、適用できたり応用できたりするという側面があります。

意識をマネジメントするという、少し哲学的な難しい面がありながらも、実際のビジネスや生活の現実面でどういうふうに適用するかというところまで含めて、これらの間の往復運動がしっかりできるような、これらの間の橋渡しをするような内容になっています。

一言で言えば、「いまここで、すぐに実践できるもの」なのです。なぜなら、それは「自分の意識」だからです。

「意識を意識化」すると、「どんな意識が、どんな行動につながって、どんな結果になって返ってくるのか」ということが実感値をもってわかるようになります。しかも、それが1年単位というものだけではなく、数ヶ月単位、数週間単位、数日単位、場合によっては、時間単位、分単位ということもあります。

私自身、この1年間、探求をしながらも、自分の中で感じた新しい発見を、机上の空論にせずに、実践してみて実感値を持つということを大切にしてきました。

このような探求と実践を繰り返しながらの1年間だったのですが、その内容を自分の中での探求と実践で終わらせるのではなく、少しでも多くの人に共有して、フィードバックを受けながら、この考え方を広めていって少しでも多くの人のお役に立てるといいなと思っています。

3自己完結的な価値観

「意識の意識化」をテーマとしてNOTEで発信しようと思ったもう一つのきっかけは、これまでの自分の考え方やあり方に対する反省があります。

これまでの自分の考え方やあり方のベースとしてあったもの、そして、今もまだあり続けるものの一つに、自分の中で良いと思ったものを自分の中だけに置いておく、というものがありました。自分が良いと思ったものを、他の人が良いと思うとは限らず、人それぞれだなという価値観が強くありました。

もう少し正直に言えば、自分の中で良いと思ったものは、良いと思い続けたい。そういう願望がありました。そして、それを他の人に色々言われることによって邪魔されたくない、大切にとって置きたいと思っている自分がいました。

2003年にアルー株式会社を創業して、今にいたるまで、会社を成長させていくことに120%全力で取り組んで来ましたし、今もその最中です。自分の中で本当に良いと思っていること、信じていることを会社の中では共有して、それをビジネスの成長という形で具現化してきました。

自分の経営者のキャラクターとしては、決して外交的ではないですし、内なる強い思いがあって、それを具現化していくだけでも十分だろうと思っていました。自分はそういうキャラクターだし、そういう性格であると。

しかし、この1年間の「意識の意識化」の探求と実践をしていく中で、そのような自分の自分に対するキャラクター設定に疑問を持ち始める自分を意識するようになりました。

「あれ、それって、自分が本来やりたいと思っていること、成し遂げたいと思っていることにつながっているんだっけ?」と。

自分の中に閉じこもっていては駄目だなというか、自分の中の世界で自分が良しと思ってやっていくこともいいとは思う一方で、やはり、自分だけで完結しているというのは、少し物足りないっていう感覚を持ち始めたのです。

自分が良いと思っていることを発信して、共感と共鳴の輪を少しずつ広げていくと共に、いろんなフィードバックを受けながら高みを目指していくようなことをやっていきたいなと。

それは自分のキャラクターじゃないからとか、そういう立場じゃないからとかではなくて、本来やりたいことから立ち戻ったときに、今どうしたいという直感につながっていたい。

では、どのような直感が自分の中にあるのか?

主体的真理をテーマとした共有と探求

私の中には、主体的真理というキーワードがあって、これは物理法則などの客観的真理と対照的な概念で、一人一人が自分の中で真理として捉えていることとか、大切だと考えることとか、こういう姿を目指していきたいというものを指します。

人生を旅路として喩えるならば、主体的真理は、その旅路に置いて目指す方向性を示す北極星のようなもの、別の言い方をすれば、進みたい方向を示すコンパス(方位磁針)のようなものと言えます。

人によっては、目指すものがあるわけではない、何がしたいかと言われても困るという人もいるかもしれませんが、それも主体的真理がないという話ではなく、それが現時点においては意識化されていない、言語化されていないという話なのだろうと考えています。

いまここにおいて、主体的真理が言語化されているかどうかは置いて、自分に中にある主体的真理を少しずつ意識化していったり、具現化していったりすることで、幸福感とか充実感とか満足感を感じていくことができるのではないかと思っています。

主体的真理に生きる人がたくさんいる、増えていく、という世の中や社会になっていくといいと心から思っていますし、そのような社会の実現に貢献していくことが私の主体的真理の一つの表現です。

このような考え自体は、アルー株式会社を創業して以来、ずっと持ち続けている気持ちではありましたが、43歳になる今、いわゆる人生の後半に入って来ている中で、前半で生きた自分の人生とは少し違う情緒の旅路に出たいなと思っています。

これまでの、前半戦で生きた自分の人生も非常に良かったかなというふうに思ってはいるのですが、自分の中である程度完結してきた前半の人生に対して、後半の人生においては、少しでも多くの人に共有しながら、あるいは共有してもらいながら生きていきたいっていうのが、今の自分の思いです。

主体的真理の社会実装をするリーダーとは

最後に、このような形での発信をどんな方に読んで頂きたいのかについて話したいと思います。

誰に発信したいかと言えば、一番抽象的に表現すると「主体的真理の社会実装をしている、あるいは、しようとしているリーダーの人」全員にお届けしたいと思っています。

例えば、企業の管理職の人で、チームとしてのありたい姿と、現実のチームの状態にキャップがあって、そのギャップを何とか解消していきたいと考えている人。

あるいは、ベンチャー企業の経営者で、理念と情熱をもって会社を立ち上げた一方で、それをビジネスとして成立させることについてはまだギャップがあり、そのギャップを埋めることに日々奮闘している人。

あるいは、起業してからしばらく経過して、ある程度ビジネスとして回ってきたけれども、逆に自分の主体的真理との繋がりが少し弱くなったり、わからなくなってきている人。

あるいは、企業のメンバーで、組織の中では成果もだして、同僚とも円滑な関係性を築き、一定レベルの評価も得ているものの、本当にこれが自分のありたい姿なのか、自分の目指すキャリアに繋がってるんだろうかと悩んでいる人。

あるいは、会社の中で自分がやりたいことについての明確なイメージがあったり、目指したい先輩の姿があったりする一方で、現実の仕事面でうまく成果がだせずに悩んでいる人。

ここに挙げた人たちは、全員、主体的真理の社会実装に対峙しているリーダーだと思っています。

リーダーというと、管理職とか、経営者とか、部下を持つ人を想像してしまうかもしれませんが、私の中のリーダーの定義は、リーダーシップを発揮する人であり、そのリーダーシップというのは、自分が起点となって、周囲の人に影響を与えるという意味です。

したがって、管理職や経営者などの肩書きを持っていない人であっても、自分が良いと思っていることを、周囲に良い形で影響を与えようとする人は全てリーダーです。

例えば、新入社員の人でもオフィスに行って、あるいはオンラインの会議で、会議の準備をしっかりすることで会議の進行がしやすい環境を整えれれば、素晴らしいリーダーシップですし、元気に挨拶をすることでチームの雰囲気が明るくなるということも、立派なリーダーシップです。

逆に管理職や経営者の方でも、自分が起点となって周囲に良い影響を与えようとしなければ、その人は私の定義ではリーダーとは言えません。

ここまでは、ビジネスの例をお伝えしましたけれども、ビジネスに限った話ではありません。

例えば、野球が好きな少年・少女が、将来プロ野球選手になって、活躍をしていろんなファンの人に感動を届けたいとか、次の世代の子供たちに夢を与えたいと思って、努力をする。それも主体的真理の社会実装に立ち向かう立派なリーダーなのではないかと思います。

あるいは、芸術の世界であれば、自分が表現したいものを作品として発表して、世の中の人々に感動を与えたり、新しい価値観・見方を与えることで、良い影響を与えたいと思ってる人も立派なリーダーだと思います。

あるいは、NPOで、貧困による教育格差の問題を解消していきたいと思っている職員の人も立派なリーダーです。

このような例を挙げていくと、「すごく大きなことを成し遂げようとしなければいけない」というストイックな印象を受けてしまうかもしれません。あるいは、「自分にはそんなチャレンジをする自信がない」と思ってしまう人もいるかもしれません。

やれば誰でもできるし、実はみんなやっている

自分にとって身近な1人のためで良いのです。自分にとって大切な人や身近な人のために、何かしてあげたい。それで十分です。

また、主体的真理の社会実装というと、「そんな気力や体力がない」あるいは「そんな余裕がない」という人もいるかもしれません。

「主体的真理の社会実装」というのは、自分の人生の旅のようなものです。旅路を楽しむという気楽な感覚で良いのです。

だから、主体的真理の社会実装という旅路を楽しむということは、やろうと思えば誰でもできます。気づけばそこにあるものに気づくという感じです。主体的真理の花が咲くための種子は、既に皆さんの身の回りにあります。あとは、そこに目を向けて水を撒けばいいだけです。

このように、主体的真理の社会実装というのは、とても身近なことで、やろうと思えば誰でもできることなのです。そして、主体的真理の社会実装という旅路を楽しもうとするリーダーの人たち全員に、その背中を少し押すことができたり、新しい選択肢を1つ提供することができたりするメッセージをこれからお届けしたいと思っています。

落合文四郎blog
2020.12.03

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